一般には、「無料航空券」とも呼ばれる、飛行機の特典航空券。
目標とする特典に対するANAマイレージクラブのマイルがたまって、いよいよ「特典航空券に交換したい」と考えている方。今回はそんな方に、特典航空券へ交換するためのイロハをお伝えしたいと思います。

ANA国内線特典航空券への交換の基本
ANAの国内線でマイルを使って特典航空券をゲットしようとする場合、必ず「事前予約」が必要です。つまり、当日思い立って、「このANA便には空席あるし、今回はお金を払わず特典で乗ってみようかな~。」ということはできない仕組みになっています。

事前予約はANA公式ページ、またはマイレージクラブサービスセンターへの電話で行います。搭乗者本人でなくても予約ができますが、その場合は家族の旅行に限られます。

ちなみに、会員のマイルを使って特典航空券の予約ができる家族の範囲は、会員の配偶者、会員の父母、会員の祖父母、会員の兄弟姉妹とその配偶者、会員の子とその配偶者(同性パートナーを含む)、会員の孫とその配偶者、会員の義父母、会員の義祖父母、会員の義兄弟姉妹とその配偶者です。
結構範囲が広いのがお分かりいただけるでしょうか?

ただし、いちど申し込みが完了してしまうと、特典利用者の変更はできませんので、注意をする必要があります。特に、お子さんやお孫さんの特典利用に関しては注意が必要です。12歳未満のお子さんの場合、普通にお金を払って乗る場合は小児割引運賃となりますが、特典航空券にはこのような区別はありません。
12歳以上(おとな)と同じマイル数が必要となります。 つまり、コストパフォーマンスという点からみると、おとなの旅行者だけ特典航空券を利用し、お子さんやお孫さんはお金を払って同行したほうが良い場合もあるということなのです。

特典航空券の予約期間は、搭乗日の2か月前(午前9時30分)から、4日前までです。しかし、往復や2区間以上利用の場合は2か月以上前でも最初の搭乗便と同時予約ができるので、予約が開始されたら、すぐ手続きをするのがオススメです。

「でも、日程がはっきりしないし空席はまだまだありそうだし、もう少しスケジュールが固まってから申し込みたい」と考える方もいるでしょう。ですが、その方法はあまり得策とは言えません。

その理由は、タイトルにもあるように、「運航便の座席数」は、実は「特典航空券の空席の数とは関係がない」からです。ここでいう「座席数」には特典航空券利用だけではなく、有償、つまりお金を払って搭乗しているお客様も含まれているのです。

特典航空券利用の場合でチェックしなければならないのは、「利用便の特典利用者の残席数」(これを確認できるものを「特典カレンダー」といいます)であり、運航便に対する「特典利用可能な席数」には限りがあるのです。

対象飛行区間を確認しよう
<国内特典航空券の場合>
ANAのマイルで利用できる国内線の特典航空券の最低マイル数は、5,000マイルです。目的の場所がほぼ決まっていて、実際に自分が利用したい区間のマイル数を概算で知りたい、あるいは計画を立ててみたいという場合には、「ANA便必要マイル数計算」(https://cam.ana.co.jp/psz/amcj/jsp/renew/simulation/simulationDomestic1.jsp)が便利です。

往路・復路の日付を入力し、出発空港・到着空港をそれぞれ入力すると、おおよそのマイル数を算出することができます。照会結果で該当便があり、かつ空席があれば、そのまま特典航空券予約に進むことができます。

ただ、注意しなければいけない点は、実際にチケットを発券できない区間や運休区間であったとしても、参考での合計マイルが表示されてしまう点です。特に具体的な旅行を計画されている方は、特典カレンダー(https://aswbe-d.ana.co.jp/9Eile48/rsvp/dyc/axAwdResVacantStart.do?CONNECTION_KIND=AWARD_FLASH&rand=115728153217)の利用がおすすめです。

<国際特典航空券の場合>
ANAのマイルで利用できるANA便の国際線特典航空券の最低マイル数は、12,000マイルです。なお、他社とのコードシェア便は、エアージャパン運航便(NQ)も利用できます。

国内線と大きく異なる点は、片道利用ができないということと、目的地が空港別でなく、グループのゾーン制になっていることです。ゾーンは10か所に分かれており、このゾーンから発着地域を選んで、シーズンチャートと組み合わせて必要マイルを算出します。実際に必要なマイル数のめやすを見るには、国際線特典カレンダー(https://www.ana.co.jp/amc/tokutencal/)の利用が便利です。
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