ANAマイレージクラブでマイルを貯めていく魅力の1つに、ANAが持つ航空ネットワークの幅広さがあります。

最近は、地方に拠点を置く航空会社や、LCCと呼ばれる格安航空会社も人気を得てきてはいますが、長らく日本国内の航空路線のトップシェアを誇ってきたANAならでは。

さっそく、細かく見ていきましょう。

日本全国へ、マイルで国内線の旅を。
マイルの使い道で一番よく聞くのが、「国内特典航空券」だと思います。その評判のとおりで、一番有名かつ利用しやすいのが国内特典航空券なのです。

ANAの特典航空券の利用については、ANAが定めるマイルチャートに応じた本人のマイル残高がANAマイレージクラブにあり、かつ、マイルを使った利用便の予約をすることで、運賃を支払うことなく搭乗できるものです。

ANAの国内特典航空券は、最低で5,000マイルから。5,000マイルで、ローシーズン(いわゆる閑散期)に1名で片道のANA便の搭乗ができます。
該当するのは、区間基本マイルが600マイルまでの、以下の路線です(2017年8月現在)。

東京⇔秋田、庄内、仙台、新潟、大島、八丈島、富山、小松、能登、名古屋、大阪
大阪⇔萩・石見、松山、高知、福岡、大分、熊本、宮崎
名古屋⇔新潟、松山
札幌⇔利尻、稚内、女満別、根室中標津、オホーツク紋別、釧路、函館、青森、秋田
仙台⇔小松
福岡⇔対馬、五島福江、宮崎
長崎⇔壱岐、五島福江、対馬
沖縄⇔宮古、石垣
宮古⇔石垣

上記で分かるように比較的近距離の路線が主ではありますが、意外なところでは東京⇔名古屋間がローシーズンに限れば5,000マイルで旅行できるのです。空港で「東京」という場合、羽田はもちろん成田も該当しますので、千葉県や茨城県などに住んでいる方は、ひょっとすると新幹線に乗るより早く名古屋に着けるかもしれませんね。

対照的に国内線最多の23,000マイルを必要とする路線もあります。シーズンチャートのハイシーズン(いわゆる繁忙期)に1名で往復のANA便の搭乗ができます。
該当するのは、区間基本マイルが2,001マイルより多い、以下の路線です(2017年8月現在)。

東京⇔石垣
東京⇔宮古
名古屋⇔石垣
札幌⇔沖縄
沖縄⇔仙台、新潟

日本国内に幅広いネットワークがあるANAならではの路線がそろっていますが、正直23,000マイルを使用すればアジアの都市への国際線も乗れるマイル数ですので、残念ながらあまりコストパフォーマンスは良くないと言えるでしょう。

なお、国内線特典航空券で一番多いケースは、レギュラーシーズンで区間基本マイルが601マイル以上1,600マイル以下の路線を利用する場合です。ANA国内線の大部分の路線はこのチャートを使用することになります。この場合、1名の利用で片道7,500マイル・往復15,000マイルが必要となります。

マイルを使ってあの有名ホテルに泊まれちゃう
ANAのマイルを使って利用できるのは、フライトだけではありません。飛行機で旅行するときには、日帰りでなく、旅先で宿泊をする方も多いでしょう。
ANAマイレージクラブでは、ホテル宿泊特典も幅広く用意されています。

「100,000マイルで『ザ・ペニンシュラ東京』のデラックススイート2名分」という豪華なものから、なんと20,000マイルで泊まれる「オークラ ホテルズ&リゾーツ」や「東急ホテル」まで、ラインナップは幅広くあります。

提携ホテルの宿泊特典の利用は利用するホテル限定のクーポン形式となります。郵送で送られてきますので、日にちに余裕をもって申し込むようにしましょう。

最新情報と提携パートナーの詳細は、公式サイト(https://www.ana.co.jp/amc/reference/tukau/coupon/hotels/)で確認してみると良いでしょう。

一方、ANAクラウンプラザを含むIHG・ANA・ホテルズグループジャパンの各ホテルに特典宿泊したい場合は、「ANAご利用券」を使って宿泊することになります。

ANAご利用券は、10,000マイルで10,000円分の「ANAご利用券」1セット(5,000円×2枚)で申し込むことができ、交換後はマイルの有効期限とは別に発行日から12ヶ月目の月末が有効期限となる金券です。

利用できるのはANAマイレージクラブ会員本人のほか、特典利用者登録を済ませている2親等以内のご家族やパートナーとなります。

予約方法はIHG・ANA・ホテルズグループジャパンの各ホテルか、IHG予約センター(電話0120-029-501)にANAご利用券を利用することを伝えて申し込みます。旅行代理店やホテル比較サイトなどの利用はできないので注意が必要です。

ただし、ANAご利用券は金券なので、提携ホテルでの宿泊と違って宿泊代金の決済に使った場合でも利用金額に対するマイルが付きます。組み合わせて、賢く使うとよいですね。

 

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