前回、ANAマイレージクラブの個人マイルを同居の家族で合算できる「ANAカードファミリーマイル」制度をカンタンに紹介しました。
今回は、もう少し詳しく紹介しますね。
ANAカードファミリーマイルでの「家族」とは?
ANAカードファミリーマイルで既定されている「家族」の範囲ですが、ANAカードファミリーマイルの規約上では、このように定められています。
「プライム会員と生計を同一にしかつ同居する配偶者および一親等以内の親族であること。なお、一親等以内の親族とは両親・配偶者の両親・子・子の配偶者を指します。」
つまり同居するお子さんやご両親の他に、お子さんとご結婚されている方やプライム会員の義両親もOKということになります。
しかし、いずれにしても「同居」が条件となりますので、単身赴任の方や遠方で一人暮らしをされているお子さんなどは対象にならないところが、少し厳しい点ですね。
もう一つの重要な参加要件、それはANAカードへの加入
制度名にもありますが、家族でマイル数を合算したり、特典利用したりするにはANAカードの保有が必要です。ANAカードはクレジット機能付のANAマイレージクラブカードとなります。
クレジットカードブランドはVISA、MasterCard、JCB、アメリカン・エキスプレス、Diners Clubがあり、種類は一般カード、ワイドカード、ゴールドカード、スーパーフライヤーズカードなどがありますが、どのカードブランド、種類でもANAカードファミリーマイルに参加できます。
なお、ANAカードはクレジット機能付カードですので、収入などカード会社の審査があります。また、誕生日を迎えた高校生を含む18歳以下の人はANAカードを持てないので、18歳以下のご家族の場合は、ANAマイレージクラブカードを持っていることが、ANAカードファミリーマイルへの参加要件となります。
18歳以上のご家族で、専業主婦の方や学生さんなど、「クレジットカードの審査が通るか」不安な方がANAカードファミリーマイルに参加したい場合は、クレジットカードの家族会員でカード発行を申請してみましょう。無事ANAカードをゲットできれば、ANAカードファミリーマイルに参加申込ができることになります。
なお、ANA法人用カードを使っている方のANAカードファミリーマイルの申し込みはできません。
また、日本以外の場所にお住まいの方は、海外在住者専用のサービスである「ANAマイレージクラブファミリーアカウントサービス」を利用することになりますので、ANAカードファミリーマイルの申し込みはできません。
ANAカードファミリーマイルには申し込みが必要です
要件を満たし、かつANAカードを18歳以上の家族全員が保有していたとしても、自動的にマイル残高の合算が行われるわけではありません。 前回も紹介しましたが、インターネットの公式サイトか、郵送による申し込みが必要です。
ANAカードファミリーマイルの参加については、家族の中で「プライム会員」と呼ばれる親会員を決める必要があります。プライム会員が代表者、それ以外の家族は「ファミリー会員」となります。
プライム会員以外にファミリー会員が最低1名必要です。なお、ファミリー会員は、本人承諾の上、1家族あたり9名までが無料で登録できます。ただし、ファミリー会員の氏名等の登録内容に誤りがある場合の訂正や削除が必要な場合は、5,000マイルの手数料が必要なので注意してください。
また、プライム会員がANAカードを解約したり、ANAマイレージクラブを退会するなどした場合は、ファミリー会員の登録も同時に解除されてしまいますので、こちらも注意が必要です。
ANAカードファミリーマイルで合算利用できる特典とは?
ANAカードファミリーマイルに参加申し込みをして、ファミリー会員の登録が済んだら、ご家族でお持ちのマイルを合算して利用することができます。(もちろん、従来どおり個人のマイルだけを使う、という選択もできます。)
対象となるのは、「ANA国内線特典航空券」 「ANA国際線特典航空券」 「ANA国際線アップグレード特典」 「提携航空会社特典航空券」 「ANA SKY コイン」の5種類です。提携のホテルや電子マネー、バニラエアの特典航空券などへの交換はできませんが、合算することで使い方が広がります。
ANAカードファミリーマイルで特典利用をした場合には、各個人のマイル残高から有効期限の近いものからの減算になります。ムダがないので、その点でも有効にマイルを使えますね。
ちなみに、ANAカードファミリーマイルを使ってさらに特典利用者登録をすることで、別居のご家族や2親等以上離れた方が使える特典航空券やアップグレード特典を利用することもできます。
ANAカードファミリーマイルを賢く使って、手早く、ワイドにご家族でANAでの旅を楽しみたいものですね。