ANAマイレージクラブのマイルを貯めていく過程で注意すべきことの1つに、マイルの失効があります。

「うっかり失効」を無くすためにどのようなことに気を付けるとよいのでしょうか。

マイル口座残高の確認を!
この記事をご覧になっている方には、マイルを貯めることに関して初心者の方もいると思いますので、マイル口座の基礎についてもう一度紹介します。

ANAマイレージクラブに入会・申し込みをすると、公式サイトやアプリからログインして利用できるご自身の会員専用ページから、マイル残高をいつでも確認できます。

郵送で「口座残高ステートメント」を送ってもらうこともできますが、500マイルの手数料がかかってしまいますので、お勧めできません。

インターネットサイトで確認すると、一番上に「現在の有効マイル残高」と表示されます。この残高が特典交換などに使えるマイル数となります。

次に「プレミアムポイント  合計」や「前年プレミアムポイント」、「ライフタイムマイル(LTマイル)」などが表示されていますが、これらはマイル残高やその理由に影響がないので、ここではその説明は省きます。

実は、「ライフタイムマイル(LTマイル)」の下に表示されている「直近3ヶ月のマイル有効期限」というのが、マイルの失効を防ぐうえでは重要になってきます。

ANAマイレージクラブで獲得したマイルの有効期限は、最大3年間。マイルが積算された日の3年後の月末となります。「獲得を重ねていけば有効期限が延長される」というシステムではありませんので、「直近3ヶ月のマイル有効期限」が0マイル以外で表示されている場合は、特典交換に利用してマイルの失効を防ぐとよいでしょう。

マイルを失効させないためにおすすめの方法
先ほど紹介した「直近3ヶ月のマイル有効期限」に1マイル以上の表示がある場合、急いで対策を考えましょう。

有効期限を迎えるマイル数にもよりますが、まずは公式サイトの「マイルを使う」ページ(https://www.ana.co.jp/amc/reference/tukau/list/)で紹介されている各種サービスの中で、お気に入りのサービスがあれば、必要なマイルや有効期限、マイル特典の使用条件を確認したうえで申し込むのが最適です。

マイルの特典使用一般に言えることですが、有効期限が近いマイル数だけを気にしない方が良いです。

ANAマイレージクラブのマイルは、獲得したマイルの有効期限がフライトの利用やマイルの加算等何らかの参加によって延長されるシステムではないため、「使い惜しみ」をする理由はあまりありません。

その点、ANAカードファミリーマイルに家族で参加されている方であれば、家族で獲得したマイルを合算して特典航空券や座席のアップグレードに使えますし、その際にはプライム会員、ファミリー会員の別にかかわらずマイル有効期限の近いものから順にマイル口座から引き落としての使用になりますので、非常に合理的でオススメの方法です。

とはいえ、「あまり使いたい提携サービスも見当たらないし、ANAカードファミリーマイルにも参加してないし…」とお悩みの方もいらっしゃるでしょう。

そんな方にはANA SKYコインもとてもオススメの交換先です。

ANA SKYコインはANAの公式サイトで使える電子クーポンで、1マイル=1コインに交換でき、10コイン単位で使えます。

10,000マイル以上、ANA SKYコインに交換すると交換倍率が上がりますし、交換してから12ヶ月の有効期限がありますので、フライトに使う予定が数か月先であっても失効を避けたうえで対応できるのが、非常に良いポイントです。

亡くなった家族のマイルが失効しそう。マイルの相続は可能か?
ANAマイレージクラブでは、死亡した会員のマイルを相続することができます。

クレジット機能付ANAカードを持っていてANAカードファミリーマイルに申し込んでいる場合は、共有や合算しての特典利用が可能なので、死亡したのがプライム会員でない限り、特典交換に支障がないといえるでしょう。

死亡した会員が無料のANAマイレージクラブカードのみを持っていた場合は、規定により、マイルの譲渡、つまり相続について申し立てる必要があります。

ANAマイレージクラブ会員が死亡した場合は、死亡証明書、裁判所命令等、故人である会員の口座に残っているマイルの相続権を有することを確かに証明する書類など所定の書類を揃えて死亡後6か月以内に手続きを行うことで、マイルを相続することができます。

死亡後6か月以上経過すると、故人のマイルは消滅してしまいますので、申し立ての時期には注意が必要です。

相続については、「クレジット機能付ANAカードを持っているか」や、「ファミリーマイルに参加しているかどうか」は関係なく、亡くなった会員に対する相続権があることを、期間内に証明することが必要になります。

Photo credit: Joe Jones via Foter.com / CC BY-SA