前回に引き続き、ANA SKY コインについて、詳しく紹介します。

航空券や旅行商品の支払に利用できる電子クーポン
ANA SKYコインとは、電子マネーのような存在だと説明しました。しかしANAの公式サイトでは、「電子クーポン」と定義されています。

  • 交換・使用ともANAのインターネットサイト内に限る
  • 1 ANA SKYコインは1円相当で、10コイン=10円相当から使える
  • 特典航空券とは使用条件、有効期限などが違う
  • 差額の支払いは、クレジットカードを使う

などが、前回紹介した内容です。

いわゆる普通の電子マネーと違い、空港や機内での支払いなどで使えるわけではないのでANA公式では電子クーポンとしているのかもしれませんが、もちろん十分に残高があれば全額をANA SKYコインで支払うことも可能です。

さらに、旅行代金(国内はANAスカイホリデー、海外はANAハローツアー)の旅行代金を支払う場合は、ご家族だけでなく、ご友人の旅行代金の支払いにも充てることができるというメリットがあるほか、手持ちのANAカード(クレジット機能付)の種類によっては、ANAマイルからANA SKYコインへの交換率が上がるということも知っておくと大変便利に使えます。

マイル以外からANA SKYコインに交換できる?
ANA SKYコインはANAの公式サイトでのみ使える電子クーポンなので、電話や郵送などでは交換・使用の申し込みができないことや、差額の決済には現金などが使えないことも前回紹介しました。

しかし、実はANA SKYコインをゲットできるのはANAマイルからだけとは限らないのです。提携会社のサイトのポイントを、ANAマイルを経由せずに直接ANA SKYコインに交換することもできるのです。

ANA SKYコインへ交換できる提携会社ポイントは以下のとおりです(2017年7月現在)。

  • 永久不滅ポイント
  • フォートラベル
  • アプラスとっておきプレゼント
  • エポスポイント
  • ケイタイde安心(ヤマダ電機)
  • nanacoポイント
  • Oki Dokiポイント
  • ダイナースクラブ リワードポイント
  • Gポイント
  • PeX
  • ネットマイル
  • ラブリィポイント
  • ベネポ

提携会社により、交換できる最低ポイント数やポイント単位、交換までの所要日数は異なります。

いずれも本人名義のポイントを同じ名義のANAマイレージクラブ口座に交換する手続きとなり、家族や友人などへの譲渡はできません。また家族カードの会員は申し込めない、交換時に手数料が必要など、交換条件が設定されている提携会社もありますので注意するとともに、最新情報をゲットして、交換もれのないようにしましょう。

「ANA SKY コイン」で航空券を購入するには
前回も紹介しましたが、ANA SKY コインで購入できる航空券は、ANAの公式サイトで買えるANA国内線の個人運賃航空券と、日本版の公式サイトで購入可能なANA国際線すべての公示運賃航空券になります。国際線の提携航空会社のチケットは購入できません。また空港カウンターや電話の予約・案内センターなどでは使えません。

旅作などのダイナミックパッケージツアーやANAスカイホリデー、ANAハローツアーなどの宿泊がセットになったプランであればANA SKY コインを使って家族以外の友人名義の支払いをすることも可能ですが、航空券オンリーであれば、ANAマイレージクラブ会員本人と、利用者登録を済ませた2親等以内の家族分のみの支払いになりますので注意してください。

また、上記のように1人分の会員のANA SKY コインを複数の人の支払いに分割して充てることは可能ですが、異なる会員のANA SKY コインを合算して支払うことはできません。家族間でできるだけANA SKY コインを使いたいという場合であれば、ANAカードファミリーマイル制度を利用して、マイルの合算をしてから一括で交換するとよいでしょう。

ANA公式サイトから予約後、支払い画面にて「ANA SKY コインを利用する」を選択し、利用したいコイン数(10コイン以上)を入力します。

国内線航空券の場合、コードシェア便は、ANA便名で予約するときのみANA SKY コインで支払うことができます。ただし、「ビジネスきっぷ」「いっしょにマイル割」の支払いには利用できません。

国際線航空券の場合、日本版のサイトからANA便名で予約するときのみANA SKY コインで支払うことができます。提携航空会社便の支払いには利用できません。また、複数の搭乗者の予約をするときには、ANA SKY コインはそのうち1人の支払いにしか使えないので、支払を分けたいときには、予約を分割する必要があります。

国内線航空券、国際線航空券の支払いに共通して、搭乗便のキャンセルや運行中止などに伴う払い戻し時に、有効期限の切れているANA SKY コインは、そのまま失効します。

なお、ANA SKY コインと特典航空券は異なりますので、ANA SKY コインで支払いをした航空券に対しても、利用額に応じてマイルが付きます。うまく活用したいですね。

Photo credit: INABA Tomoaki via Foter.com / CC BY-SA