ANAマイレージクラブは今さらお知らせするまでもなく、ANA(全日空)のポイントサービスです。

「マイルをできるだけ少ない日数や回数で貯めたい」という人には、国際線であれば一度に数千マイルが積算されることもあるANA便の搭乗がもちろん有効なのですが、出張や旅行、帰省などを頻繁にできるとは限らない人も多いはずです。

そこで、今回は地道な方法でもいいので、マイルを貯めて無料で旅行をしたいという人にオススメの方法を紹介していきます。

ANAマイレージクラブのマイルの貯め方は、飛行機への搭乗に限らない
ANA便への搭乗以外で一度に数百マイルを貯めることは無理かというと、そんなことはありません。

飛行機に乗らなくても大量にマイルを取得できる代表的な方法、それは提携ホテルへの宿泊です。

インターコンチネンタル ホテルズ グループ(IHG®)、オークラ ホテルズ & リゾーツ、ザ・ペニンシュラホテルズ、スターウッド プリファード ゲスト、東急ホテルズ、ニューオータニホテルズ、ハイアット ホテルズ アンド リゾーツ、ヒルトンHオナーズなど、日本や世界で有名な数々のホテルチェーンを中心とした提携ホテルを利用することで、マイルが積算されます。

積算されるマイル数はホテルごとに違い、1泊や1滞在ごとに規定のマイルが貯まるホテルや、ホテルでの決済金額に応じて1米ドルで1~2マイルたまるホテルなど様々です。

ただ、上記のような提携ホテルを利用していても、いわゆる「パック旅行」で宿泊した場合などは対象外です。チェックアウト時にホテル側に直接支払いをすることが、ホテルでANAマイレージクラブのマイルを貯める第一歩なのです。

さらに、ご自身の名義で宿泊登録をされていても、1室で複数のANAマイレージクラブ会員がいる場合には、お一人分しかマイル積算できません。なお、積算対象は、領収書に名前が記載されているANAマイレージクラブ会員となります。そのため、同行者、法人名などご自身以外の名義で宿泊者名簿に登録されている場合は積算対象外となることがありますので、気を付けましょう。そのほか、クーポンなどを使って宿泊した場合も対象外となります。

対象ホテルやマイル積算対象外になる場合など詳しくは、公式サイト(https://www.ana.co.jp/amc/reference/tameru/hotel-howto/)をチェックしてみてください。 

積算率を上げたいなら、ANAカード(クレジット機能付き)でガンガン貯めよう!
一般に、ポイントカードは、だれでも入会できる無料のカードよりもクレジット機能つきカードのほうが積算率は高いものです。ANAのクレジット機能つきカード、ANAカードにおいても、その例外ではありません。

クレジット機能付きの場合、無料のANAマイレージクラブカードとは別のお客様番号がカードに刻印されることになりますが、この場合は番号の統合による合算手続きができますので問題ありません。

ANAカードとして現在紹介されているのは、20種類(2016年12月現在)。カードブランドもVISA、マスターカード、JCB、ダイナース、アメリカン・エキスプレス――と海外でも使える主要ブランドのなかから選べます。

年会費やサービス内容によって、一般カード、ワイドカード、ゴールドカード、プラチナカードなどの種類がありますが、年会費の高いカードのほうが積算率も高いので、マイルを早く貯めることができます。

「いくら決済すれば、何マイル貯まるのか」もカードによって異なり、100円で1マイル貯まるものも、2マイル貯まるものもありますし、1000円ごとに決まったマイルが貯まるものもありますので、好みに応じて選べます。

また、電子マネーが付帯しているANAカードも種類が豊富です。交通系の電子マネーであるSuicaやPASMOが付帯しているカードは、飛行機以外でも使えるため根強い人気がありますが、ANAと相性が良いのが楽天Edyです。ANAカードでも、17種類のカードに付帯されていますし、国内の主な空港ターミナルには、楽天Edyのチャージ機がおいてあるところも多く、1枚持っておくと便利です。

クレジットカード機能付きのANAカードを持つメリットは他にもあります。無料のANAマイレージクラブカードに比べて、ボーナスマイルの貯まる加盟店の数が圧倒的に多いのです。インターネットショッピングの利用や「ANAカードマイルプラス」の提携店では、通常のクレジットカード利用でのマイルの他に、ボーナスマイルをゲットできます。

先ほど紹介したホテルマイルの宿泊は無料のカードであっても、クレジット機能付きでも貯まりますが、クレジット機能付きのANAカードなら、ホテルのレストランや宴会の代金を決済したときにもマイルを積算できるものがあります。

ANAカードには永年無料のカードはありませんが、マイルを貯めたい方なら年会費を払っても価値ある1枚と言えるのです。

Photo credit: lasta29 via Foter.com / CC BY