これまでの記事をお読みいただいて、マイルをどんどん積算しつつ、そのマイル残高や有効期限を確認する方法もチェックできるようになりましたでしょうか。
今回は、貯めたマイルの使い方について、紹介いたします。

マイルの使い道の王道といえばコレ!国内特典航空券
マイレージの使い道で、一番よく聞くのが、「国内特典航空券」だと思います。その評判のとおりで、一番有名かつ利用しがいがあるのが、国内特典航空券なのです。

特典航空券では、必要マイルチャートに応じたマイル残高があり、かつマイルを使った利用便の予約があれば、運賃を支払うことなく搭乗できるものです。

ANAの国内特典航空券は、5000マイル(1区間=1回搭乗)~23000マイル(2区間=2回搭乗)となっています。(ただし、2区間で沖縄発着、さらに宮古・石垣に乗り継ぐ場合のみ、4区間搭乗できます。)

このうち、5000マイルで乗れる場合とは、シーズンチャート(混雑状況に基づいた運行カレンダーのようなもの)でいわゆる閑散期にあたる場合で、さらに比較的近距離の路線です。一方、23000マイル必要な場合とは、シーズンチャートの繁忙期で、年末年始やゴールデンウィークなどを含んだ時期の名古屋以東発着の沖縄・宮古・石垣路線となっています。

シーズンチャートは年ごとに違い、2016年12月現在では2018年3月分まで確認できるようになっています。みなさんも一度確認してみてくださいね。(http://www.ana.co.jp/amc/reference/tukau/award/dom/terms.html#a01

シーズンチャートでL(ローシーズン)、R(レギュラーシーズン)、H(ハイシーズン)の区別を確認したら、次に「必要マイルチャート」を確認します。利用する発着地と目的地の空港(チャートでは「対象路線」と表示されています)がチャートのどこにあるかを確認します。

次に、「特典交換必要マイル数」という欄を見て、片道(1区間)、または往復(2区間)の特典航空券を予約するのに必要なマイル数を確認します。

具体的に利用路線が決まっていなくても、目標とする路線の特典航空券にはどのくらいのマイルが必要なのか、確認することは大事です。「必要マイルチャート」も一度確認してみるとよいでしょう。(http://www.ana.co.jp/amc/reference/tukau/award/dom/terms.html#a02

国内特典航空券、予約時はここに気を付けよう
以前のANA国内特典航空券は、往復利用が前提となっていました。今は片道からでも利用することができますが、一般的な旅行に国内特典航空券を使うのであれば、やはり往復利用が前提となってきます。

予約時に気を付けたいことがいくつかあります。

まずは、予約方法についてです。国内線特典航空券の利用には、旅行代理店経由ではなく、ANAの公式ウェブサイト、または電話(ANAマイレージクラブ・サービスセンター・0570-029-767)で申し込む必要があります。国内線特典航空券の空席待ちや当日の発券はできません。搭乗予定日の4日前までに該当便の予約が完了している必要があります。 

次にコードシェア便についてです。日本国内にも、ANA以外が運行する航空便でANAと共同運航しているものがあります。具体的には、IBEXエアラインズ、エア・ドゥ、ソラシドエア、スターフライヤー、オリエンタルエアブリッジです。これらの便で国内線特典航空券の利用をしたい場合も、運行している航空会社や旅行代理店などではなく、ANAの公式ウェブサイト、または電話での予約が必要です。 

また、国内線特典航空券の予約が完了した後は、搭乗者、マイルを使用した人の名義、区間(路線)や区間数の変更はできません。
変更できるのは搭乗日と、同じ路線での搭乗便の変更(例:朝の出発便→夜の出発便)です。

取り消しに関しては、国内線特典航空券がすべて未使用の場合に限り、払い戻し手数料3000マイルが減算されて口座に戻ってきます。そのとき、有効期限が過ぎているマイルがある場合は、その分は消滅してしまいますので気を付けてください。

特典航空券の利用、こんな方法も
片道や往復での利用以外にも、発着地の異なる2区間での利用や、家族に特典航空券を譲渡することなども可能です。ただし、本人以外の家族(小児・幼児を除く)が搭乗するための特典航空券を予約・利用するには、特典利用者登録が必要です。詳しくは、特典航空券のQ&A(https://contact-jp.ana.co.jp/app/answers/list/c/2012,2017,2162)を参照してみてください。

まとめ
国内線特典航空券でのANAマイレージクラブのマイルの利用は、一番基本的ながら、使い勝手の良い会員サービスの利用方法と言えます。とてもオススメです!

Photo credit: densetsunopanda via Foter.com / CC BY