「搭乗区間基本マイレージ×運賃種別の積算率は?」の記事でもご紹介しましたが、ANAマイレージクラブで積算されるマイルは、同じ路線であればすべて同じマイル数というわけではありません。

今回はクラス別のマイルについて、もう少し詳しく見てみましょう。

ANA国内線の「プレミアムクラス」サービスで積算率をUP!
ANA国内線「プレミアムクラス運賃」で座席を予約・発券すると、普通席よりもゴージャスなサービスを楽しむことができます。

例えば、搭乗手続き(チェックイン)はプレミアムクラス専用カウンターで行えますし、出発前のラウンジ利用や食事のサービスもあります。

もちろん、普通席よりも座席が広く、ゆったりとしており、フットレストがついています。

普通席よりもサービスが充実していることで、運賃が高いのは否めませんが、その分、搭乗により積算されるマイル数も、プレミアム運賃、プレミアム小児運賃、プレミアム身体障がい者割引運賃が区間基本マイルの150%、プレミアム特割、プレミアム旅割28、プレミアム株主優待割引運賃、プレミアム小児株主優待割引が125%となっています。

「プレミアムクラス運賃」と「普通運賃」では料金的に見るとどのくらい違うのか?気になりますよね。

残念ながら、ANAの公式サイトなどで搭乗日より前に予約した場合、プレミアムクラスは「普通運賃に対して○○円加算」というような単純な料金体系ではありません。路線ごと、また搭乗する日付や時間帯によっても変わります。

プレミアムクラスの座席は普通席に比べて席数が圧倒的に少ないので、空席が早くなくなってしまうことがあります。サービスを楽しみたい方はもちろん、「マイルの積算率を上げて効率的にマイルを貯めたい!」と思う人は、早めに予約すると良いでしょう。

国際線はクラスごとの積算率はすこし複雑。150%~30%まで、対象外も!
国内線の場合は「プレミアムクラス」を利用すれば区間基本マイルに対して最大150%のマイルを積算することができますが、国際線は積算率が少し複雑になります。

皆さんのイメージ的には、ファーストクラス=150%、ビジネスクラス=125%、エコノミークラス=100%という感じかと思います。

ところが、ビジネスクラスでも150%で積算される運賃がある一方、パックツアーなどで使われる運賃の中には、30%の積算率しかないものもあります。また、格安航空券の中には、有償のチケットを購入しても加算対象外とされる運賃もありますので、注意が必要です。

このように、国際線のマイル積算率については、ファースト、ビジネス、エコノミーといった座席別のクラスの他に、マイルの積算対象となるかどうかや、積算される場合の割合を判断するのに使う「予約クラス」というものがあります。

予約クラスについて詳しくは、ANA公式サイトの「マイルの積算条件  [ANA国際線]」
https://www.ana.co.jp/amc/reference/tameru/flightmile/int/index.html
を参照してみてください。

マイルの積算率は、実際に搭乗したクラスとは関係ない!?
先ほども紹介しましたが、特に国際線のマイルの積算に関しては、座席別のクラスではなく、「予約クラス」がどのアルファベットで表示されているかによって積算率が変わります。

つまり、「エコノミークラスで飛行機に乗ったから、区間基本マイルそのままの100%である」とは言えません。加算対象のエコノミークラスの予約クラスには、加算率100%、70%、50%、30%の4種類があるのです。

また、実際に搭乗したクラスとは関係ない場合のレアケースに、座席の「無償アップグレード」があります。

例えば搭乗予定の便の普通席やエコノミークラスが満席で、プレミアムクラスやビジネスクラスなどには空席があったとします。そこで行われるのが無償アップグレードで、追加料金を払うことなく、上級のクラスの座席を使用できるものです。

これは座席数も限られますし、2クラス以上に座席が分かれていて、下位のクラスが満席の時しか行われないので珍しいケースの一つといえます。

この時、プレミアムクラスやビジネスクラスに搭乗したとしても、マイル積算に関してはご自分の予約クラスに準じたものとなるのです。

まとめ
国内線の場合は、お金を払ってチケットを発券すれば、最低でも50%のマイルが積算されます。また、国際線は一部加算対象外のチケットはあるものの、30%のマイルなら積算されることがほとんどです。

積算率を上げたいときは、国内線であればプレミアムクラス、国際線であればビジネスクラスでの発券がおすすめです。「無償アップグレード」のサービスに関しては、マイル積算率までアップされることはない、ということを覚えておいた方がよいでしょう。

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